 2000年4月、京都精華大学の招きにより、チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ14世が来日され、NHK教育テレビが講演会や外国人記者クラブでの質疑応答の様子などを取材し、さらに独占インタビューを行ない、その内容をテレビ番組として放送した。
当時はまだ同時多発テロ事件も起こっていなくて、インタビューの話題は日本における少年犯罪の凶悪化や、ソ連崩壊後に世界各地で勃発した民族紛争などに関してであった。
この番組を観た方の意見や感想が書かれたブログを紹介する。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~hy-21c/skmt/follow29.html
ダライ・ラマ日本への問いを見て http://members.jcom.home.ne.jp/4lroom/hihonhe.htm ↑からの引用 ”人を殺してはいけないという理論はなく、それは思いやりの、慈悲の心から生まれてくるものだということ。 負の感情の否定ではなく、負の感情のコントロールが大事であるということ。 宗教というものはどれが正しいというものではなく、個性によっていろいろな宗教があってしかるべきだと。 心の持ちようで、人は救われることもある、ということ。 そして、彼は最後の方にこう述べていた。 今、世界の考え方は争いから平和を求めるようになってきている”
しかし、今なお世界各地で内乱や紛争、テロリズムなどが起こっていて、それが止む気配はない。
”戦争は 人間の心の中にある欲望か何かの炎が 狂ったように 次つぎと人から人へ引火して とめどなくもえひろがる大火事だ これは神様の人間に対する罰か何かかもしれないし もともとこの狂気は人間の中にひそんでいて ときどき もえさかるのかもしれない” 萩尾望都 『エッグ・スタンド』より
ダライ・ラマはこのようにも仰っている。 「世界が抱える環境問題や経済危機、平和の問題を、私たちは共通の問題としてとらえることができるのです。そして普遍的な責任感をひとりひとりが負っていくことで、私たちは世界が抱える問題を解決していくことができるのだと思います。」 つまりこれは人間一人一人の心のあり方の問題で、ダライ・ラマがよく言われる”心の鍛錬”により世界が良い方向に変化していく可能性、希望があるということなのだろうか。
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