
今日は実家にいた頃最後に飼った猫「たま」の祥月命日である。 当時はペット業界の裏事情など家族の誰も知らなかったので、母がペットショップから「たま」を買ってきた。 しかし、この子は元の飼い主に見放された猫だった。ペットショップの人の話によれば、若い夫婦が「子供が生まれたので飼えなくなった」という理由で店に持ち込んだのであった。(保健所よりはましだろうか。)ほとんど成猫になっていて、可愛い盛りは過ぎていたので、買い手がいなければどうなったのか・・・。それを思うと、「たま」にとっては良いことをしたのかもしれない。「たま」がどこで生まれてどういう経緯で件の夫婦に飼われることになったのか、元の名前が何だったか、そういったことは全く分からない。 完全室内飼いで外には出さなかったが、不満はないようだった。全力でかわいがって世話も充分にした(つもりである)けれど、あまり懐いてくれなかった気がする。それでも来客があった時は逃げ隠れしていたので、他人よりは懐いていたのだろうか。 よく病気をして動物病院のお世話になったが、思いがけず長生きして、天寿を全うした。およそ22年ほど共に暮らした。最後は眠るように息を引き取った。仕事が休みの日で、看取ることができて幸いだった。 ペット霊園に埋葬したが、遠くなのであまりお参りには行けていない。ただ写真は写真立てに入れてずっと部屋に置いてある。 長毛種なので、普通の日本猫とは手ざわりが違っていた。手のひらに今もその感触が残っている。 (画像は写真の写真なので、画質が良くなくて恐縮です) |
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