
・・・6年3か月。11日という日付に特別な思いを持つ人は少なくないと思います。
画像は伊方原発から少し西の宇和海側の海岸で、昔住んでいたところです。
物心ついた時から目の前にあったこの海で夏には毎日泳ぎ、夏休みも終わりに近づくと、泳ぎに来るのは宿題を早めに済ませた子供が数人だけで、ほとんどプライベートビーチのような感じでした。
5月19日にはあのようなことを書きましたが、たぶんもうこの場所へ行くことはないと思います。これが実は本音です。
福島やチェルノブイリの原発事故で被害を受けた方々の気持ちが理解できるとは言いません。こちらは大きな事故は起こっていません。けれど自然災害や人為的なミスなどはいつでもありうることで、それが原因でいずれ原発事故が起こると想定しているため、故郷があった場所に二度と帰れないでいます。また、現在そこに住んでいる人たちのことがいつも気がかりです。
有名な詩人、中原中也や萩原朔太郎の詩に「帰郷」と題したものがありますが、これらは寂しさやつらさを感じさせます。それはおそらく故郷そのものは変わらず、詩人のほうが変わってしまったことへの嘆きを表現しているからなのだと思います。 自分の場合は全く逆です。とりわけ3.11の影響の大きさや意味を知るにつれ、記憶の中の故郷は夢のようなものになってしまい、今はもうどこにもありません。 |
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