ただ餌やりを禁止するだけでは、鹿による植生への被害が拡大し、植物が不足すれば鹿は飢餓状態に陥って苦しむことになる。 これは乱暴なやり方だと言わざるを得ない。 「厳島神社が世界遺産になったので、観光資源としての鹿は必要なくなった」「だから廿日市市は鹿を餓死させて頭数を減らそうとしている」という声が聞かれるが、そのように受け取られても仕方がないと思う。
私がTwitterにおいて、G製菓を非難するツイートの中で使った「廿日市市による鹿への虐待」という言葉は、鹿たちにとって酷い仕打ちに他ならない、この廿日市市の鹿対策の方針を指している。 けれど廿日市市の鹿に対する扱いが非人道的であるという理由で市を告発しようにも、後ろ盾となる法律が存在しない。 ユネスコによる「動物の権利の世界宣言」というものがあるが、 http://www.alive-net.net/law/gainen/kenri-sengen.html これは法的な効力を持たない。
だから宮島の鹿を守りたいと願う人々は、廿日市市に鹿管理の方針を変えてくれるよう、意見を送り続けている。 署名活動も行われており、これは海外にまで広まっている。その内容は、「宮島の鹿のために山や低地の環境を整え、鹿の健康管理、増え過ぎないための避妊をお願い」するという廿日市市市長への要請である。
別件として、人が鹿に身体的な虐待を加えているという話があり、これは信憑性が高い。(続く) |
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